人は生まれた瞬間から平等に教育を受ける機会が与えられており、自己の努力や能力に応じて社会で活躍することができる。この当たり前の権利が今や常識として成立しなくなってきつつある。非正規雇用の増加など社会経済的な問題が貧困の連鎖を生み出し、子どもたちの学ぶ意欲や学習機会が否応なしに奪われていく惨状を私たちは防がなければならない使命感を感じている。その義務と責任は大人たちが将来を託す子どもたちによって引き継がれていくものであり、これは教育が生涯にわたって闘わなければならない隠れた社会の闇に潜む問題である。しかし、その社会の闇に光をあて子どもたちが満面の笑みを浮かべながら生まれ変わった社会に飛び出し世界の中で活躍していく将来を私たちは今助けなければならない時に直面しているのではないだろうか。